JiLL-Decoy association ライブレポート『ジルデコ5』Release Tour Final!in 東京
2013年11月2日/日本橋 三井ホール
「ジルデコ5リリースツアー!ファイナル~~!」ボーカルchihiRoの第一声で総立ちの会場は、1曲目『じゃあね。ダーリン』からフルスロットル!大きなリボンがアクセントの白いワンピースがふわりと揺れる。9/14に発売された『ジルデコ5』リリースツアーとは言え、デビュー当時の曲『like ameba』などもバッチリ組み込まれていて、新旧のファンにも嬉しい構成。
メドレーが終わると「座ってもらおうかな」と客席に促し「(ホールで)やってみたかったんですよ。」と嬉しそうなchihiRo。サックスをフィーチャーした『不実』でしっとりとした空気に変わる。ジルデコのライブは楽しいだけじゃない、じっくりじっくり伝わってくるたくさんの想いと願い。「キレイ事は書きたくない」と、ギターkubotaとのデュオでの『八方美人』。ジルデコの歌は奇を衒うことはない。chihiRoと言うフィルターを通した、どこにでも、誰にでもあるリアルな日常が丁寧に描かれる。「オルガンと二人なんてはじめて」とオルガンとのデュオ『I say,』。「誰かひとりに伝えたいと言う衝動」からジルデコの歌は生まれる。
JDsのオリジナル曲『Following』終了後「chihiRoを呼ぶ準備はいいですか?」とギターkubotaの呼びかけに、「ここだよ!こっちこっち!」とどこからともなくchihiRoの声が!客席がざわめき、キョロキョロしている中、赤いワンピースに衣装替えしたchihiRoがとびっきりの笑顔で客席に降臨!いつの間に?会場に笑顔が広がる。コールの練習の後、『シングルマザーA GO GO!!』で後半戦に突入。ゲスト・バイオリンまで含めると総勢10人のビックバンドは東京公演だけらしい。圧巻のステージ。銀テープが舞い華やかさもプラス。
本編ラスト『パパのベイビー』『メッセージ』では、涙と一緒に溢れる歌は、温かい愛だけでなく、強い祈りが伝わって来た。アンコール『GARDEN』『上質サボタージュ』と続き、ダブルアンコールでは、ジルデコ結成のきっかけになった曲『裸の歌』を笑顔と涙でぐしゃぐしゃになりながら歌う。「当たり前が奇跡だった」とchihiRo。バンド結成から11年。chihiRoが歌手を目指したのは3、4歳の頃で、それからずっと歌ってきたと言う彼女は「(歌うことを)諦めるのが怖かった」と振り返る。今どきのバンドだったら、その11年の間に3回くらい解散して新しいバンドを結成していてもおかしくない年月だ。全25公演のリリースツアーは、諦めなかった彼女達の証。11年の歳月を経て実現した初のホールワンマンは「ジルデコ集大成」であるとともに、新たなジルデコの第一歩かも知れない。これからも“想いのまま”歌い続け、伝え続ける彼女達を見守りたい。(田中“けろりん”友紀子)
JiLL-Decoy association『ジルデコ5』Release Tour Final!in 東京
2013.11.2 日本橋・三井ホール
―SETLIST-
1.じゃあね、ダーリン
2.TOKYO TOWER
3.ハッピーハッピー!アンハッピー?!
4.Medley(ガールズ・オブ・サマー~DRIVE DRAMA~like ameba~上質サボタージュ~輪)
5.不実
6.ドレスを着る前に
7.わすれ名草
8.八方美人
9.I say,
10.happy ever after
11.Following(JDs)
12.シングルマザーA GO GO!!
13.JiLL’s bomb
14.パパのベイビー
15.メッセージ
-アンコール-
16.GARDEN
17.上質サボタージュ
-ダブルアンコール-
18.裸の歌
【ライヴ情報】
2013年12年14日(土)&15日(日)
渋谷・JZ Brat Sound of Tokyoジルデコ・ラウンジ in 東京 ~Christmas Lounge 2 Days!!~
詳細、その他のスケジュールは、JiLL-Decoy associationオフィシャルサイトでご確認ください。