風情と決算、それがCOUNTDOWN JAPAN!
年末の風物詩、COUNTDOWN JAPAN(以下 CDJ)。CDJには夏フェスやほかのイベントにはない年末の情緒や風情があり、日本のロックだけでなく音楽を愛する全ての方が、この会場で得られる体験で年を越します。それに紐づくCDJならではのもう1つの体験が、この1年が自分自身にとってどんな年であったかを振り返る「心の棚卸し」です。
予定を決めない」という楽しみ方
今回私が心に決めたCDJの楽しみ方は「予定を決めないで臨む」ということでした。先述の通り1年を振り返り、自分の中での落とし所を見つける為に、その瞬間瞬間で耳が求めるアーティストのステージに向かうことで、ノルマ的でなく程良い距離感で鑑賞できます。気持ちに余裕が出ることで、これまで知らなかった好物楽曲を持つアーティストにも出会えました。
音楽で振り返る心の決算!
技巧的でスピード感溢れるセッション曲、メロウで切ないバラード、弾むようなグルーヴ感溢れるファンク、日本最大のロックフェスに集まる最高峰のアーティストの多様な楽曲たち。感情を揺さぶられるステージは、EARTH STAGEの約50分でさえ、体感としてはほんの一瞬です。そしてお目当てのステージ時間が空いとき、ステージ間の移動を終えたとき、食事が済んでベンチでお茶を一口含んだ時、そんな僅かな瞬間でふと考えてしまいます。
「そういえば今年って・・・」
自分にとっての1年は、満足なような、物足りないような、期待感のあるような、少し寂しいような、複雑に愛おしく感じる作業がCDJならではの貴重な「感情の決算」です。
今年も、そして来年も!
いよいよカウントダウン。期間中に振り返った年内の沢山の感情たちは、自分の中でしかるべきラベルを貼って感情の倉庫にしまい、心の棚卸しを終えて、「来年も音楽から沢山の感情を受け取れますように」と願いながら、新しい年を迎えます。