COUNTDOWN JAPAN 16/17

ミュージックソムリエが見た現地の様子とは?
2016年12月28日・29日・30日・31日/幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホール

【2.酒井おすすめアーティスト5組】

今回、光っていたアーティストは?
私が参加した30日と31日の2日間の中で素晴らしかったアーティスト5組をご紹介します。

シナリオアート◆異次元の2声ポップ

3人組にして男女ツインボーカル。しかも女性はドラムボーカルと来たもんだ。されど色モノ感なぞ微塵もなく、変拍子リズムと浮遊感のリリック、そしてスィートでネイチャーなメロディー。
つまりこれは大好物。TVアニメ『四畳半神話大系』のOP&EDを担当することも発表されたことからも、各界からの強い期待を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=As521o2cYLE

Suchmos◆たゆたうシティーウェイブ

格好良い!格好良い!格好良い!3度口にしてしまうHOT&COOLな新しい波。ASTRO ARENAはフロアの盛り上がりが顕著に視覚化される為、グルーヴ力を試される恐ろしい会場とも言えます。
ただSuchmosにはそんな心配はご無用。男ばかり6人という媚びなさも美学を感じますが、何しろそのハイセンスなトラックに加え、爽やかセクシーな唄声には惚れぼれします。
https://www.youtube.com/watch?v=PLgYflfgq0M

きゃりーぱみゅぱみゅ◆説明不要!何度でも体験したい!

老若男女に最上級の認知度を誇るきゃりーぱみゅぱみゅの世界。彼女の音楽触れれば触れる程、中田ヤスタカや田向潤、STEVE NAKAMURAらオトナの制作陣によって“作られている”アイドル・・・ではないということが実感できます。きゃりーの持つ原色で明るく 可愛い部分、ホラーでシュールなブラックジョークが、各楽曲のコンセプトになって形づくり、魔法の城を構築しているのです。
リリースしたSgは10枚を越し、楽曲の彩りも豊かになっただけでなく、各楽曲に人間性が上乗せされて益々ロックなアイコンとなりました。
https://www.youtube.com/watch?v=mAGyQ5Rmz7o

THE BAWDIES◆Bの魂を受け継ぐぶっといヤツら

The Beatlesの活躍した’60~’70より、もっと若い50年代からのエッセンスを感じるグルービーなリズムとぶっといVo.で、ロックやブルースの喜びを全身で体験させてくれる4人組。そのサウンドに、GALAXY STAGEが「ギュアンギュアン」と鳴り震えます。
アナログ時代の音楽を掘り進むデジタル世代から今後益々目が離せません。

RADWIMPS◆2016年を象徴

2016年を締め括るEARTH STAGEアーティストは、同年のモンスター作品となった映画『君の名は。』でスター街道を駆け抜けたRADWIMPS。幅広い楽曲ジャンルのキャパシティーと高いセッションに期待と注目です。休止中のドラムの穴を2名のサポートドラムによって、Gt&Drum①、Bs&Drum②と、セッション隊を分割して対決させるというまた別のアプローチでエンターテイメントに変化させる心意気と、苦肉ながらの攻めの1手を生み出す決断力に最大級の賛辞を贈りたいです。「バンドとは、ロックとは、音楽とは、人生とは」といま一度深く考えさせられる、奇跡のステージでした。
https://www.youtube.com/watch?v=a2GujJZfXpg