ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015

ミュージックソムリエが見た現地の様子とは?【1:by 石井由紀子 by 酒井康平
2015年8月1日・2日・8日・9日/国営ひたち海浜公園 (茨城県ひたちなか市)

8月初旬に開催される日本のロックフェスの代表格と言えば ROCK IN JAPAN FESTIVAL!

猛暑の中、国営ひたち海浜公園で開催された、
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2015(以下、RIJF2015)の熱狂を振り返ります。

昨年より、8月第1週、第2週の土日で、計4日間の日程で行われるようになった ROCK IN JAPAN FESTIVAL。国内のさまざまなジャンルのアーティストが参加し、ライブを繰り広げています。ロックバンドはもちろんのこと、アイドル、DJ、ベテランから新人までが一気に見られるのが魅力。ひたちなかの広い空の下、笑顔で楽しむ来場者の姿を見ていると、さながら「音楽のテーマパーク」といった言葉が浮かんできました。

また、ROCK IN JAPAN FESTIVAL は、オフィシャルグッズが人気なのも、特徴の一つ。Tシャツだけでも20種類以上もあるので、好きなデザインのオフィシャルTシャツを着て、仲間と一緒に写真を撮る、といった音楽以外の面でも楽しめます。全体的に統一されたファッションを見ると「ROCK IN JAPAN FESTIVAL ファン」が多いことを感じさせ、多くの人に愛されているフェスだと言うことを再認識させてくれました。

今年は、椎名林檎、MISIA、REBECCAなどビッグネームが初出演するなど、アーティスト発表時から話題をさらっていました。

人気若手バンドが出演者の大半を占めますが、若手バンドが音楽を始めるキッカケになったアーティストが出演している、なんてことも多いので、20代前半くらいの若年層の来場者も、好きなアーティストが影響を受けたアーティストを見ることが出来る機会にもなるのが、またこのフェスの良いところでもあります。

例えば、椎名林檎に関しては、出演アーティストも一般来場者と同じエリアで鑑賞するなど、出演者も来場者も関係なく、「いち音楽ファン」としてライブを楽しんでいたのが印象的でした。

開催年数と比例して、規模が大きくなっているROCK IN JAPAN。来場者の多さは日本のフェスの中でもトップクラスを誇っています。来場する前には、暑いし、混んでいるし・・・とネガティブなことを思うこともありますが、実際に行くと、そんなことを忘れてしまうような楽しさがあるのが、毎年多くの人が来場する理由でしょう。

芝生に座りながら、のんびりと音楽を楽しむのも良し、ステージ前まで頑張っていき、大迫力のライブを体感するも良し、気になるアーティストをまとめて見るために、複数のステージをクルーズするも良し・・・楽しみ方は、参加者次第でいくらでも見出せます。

今や、夏の風物詩のひとつとなった、「夏フェス」。来年のROCK IN JAPANも多くのアーティストが参加し、楽しい夏の体験を来場者に与えてくれることでしょう。

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石井由紀子(ミュージックソムリエ)
胎教はTHE BEATLESという、生まれる前からロック好きのフリーアナウンサー。ロックキッズを経て、今はロックレディとして日々ライブ会場やフェスに出没。日本の大型フェスは、ほぼ経験済み。”おひとりさま上等”精神でいるものの、カップルで参戦している人を見ると少し寂しくなるのが最近の悩み。フェスは大物を見る楽しみもあるけれど、ニューカマーをまとめてチェックする音楽見本市という位置づけで参戦することが多い。

< 酒井康平(ミュージックソムリエ)
音楽プロダクション勤務30代♂、よく聴く音楽は60年代ソフトロックと松田聖子。学生時代はクラシックを専門にし、日本のロックはどのアーティスト、どの曲から入って良いか分からないまま生きてきた過去を持つ。2013年に”音楽フェス童貞”卒業を果たし、少しずつ音楽フェスに顔を出すようになる。いつか涼しい顔でタイムテーブルを語れる日を夢見ている。


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