NEWS > 2017 > COUNTDOWN JAPAN 16/17 / ミュージックソムリエが見た現地の様子とは?【2:酒井康平】


COUNTDOWN JAPAN 16/17
ミュージックソムリエが見た現地の様子とは?
2016年12月28日・29日・30日・31日/幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホール


【2.酒井おすすめアーティスト5組】
今回、光っていたアーティストは?
私が参加した30日と31日の2日間の中で素晴らしかったアーティスト5組をご紹介します。
2017/03/13


◆異次元の2声ポップ シナリオアート
3人組にして男女ツインボーカル。しかも女性はドラムボーカルと来たもんだ。されど色モノ感なぞ微塵もなく、変拍子リズムと浮遊感のリリック、そしてスィートでネイチャーなメロディー。
つまりこれは大好物。TVアニメ『四畳半神話大系』のOP&EDを担当することも発表されたことからも、各界からの強い期待を感じます。
https://www.youtube.com/watch?v=As521o2cYLE


◆たゆたうシティーウェイブ Suchmos
格好良い!格好良い!格好良い!3度口にしてしまうHOT&COOLな新しい波。ASTRO ARENAはフロアの盛り上がりが顕著に視覚化される為、グルーヴ力を試される恐ろしい会場とも言えます。
ただSuchmosにはそんな心配はご無用。男ばかり6人という媚びなさも美学を感じますが、何しろそのハイセンスなトラックに加え、爽やかセクシーな唄声には惚れぼれします。
https://www.youtube.com/watch?v=PLgYflfgq0M


◆説明不要!何度でも体験したい! きゃりーぱみゅぱみゅ

老若男女に最上級の認知度を誇るきゃりーぱみゅぱみゅの世界。彼女の音楽触れれば触れる程、中田ヤスタカや田向潤、STEVE NAKAMURAらオトナの制作陣によって“作られている”アイドル・・・ではないということが実感できます。きゃりーの持つ原色で明るく 可愛い部分、ホラーでシュールなブラックジョークが、各楽曲のコンセプトになって形づくり、魔法の城を構築しているのです。
リリースしたSgは10枚を越し、楽曲の彩りも豊かになっただけでなく、各楽曲に人間性が上乗せされて益々ロックなアイコンとなりました。
https://www.youtube.com/watch?v=mAGyQ5Rmz7o


◆Bの魂を受け継ぐぶっといヤツら THE BAWDIES

The Beatlesの活躍した'60~'70より、もっと若い50年代からのエッセンスを感じるグルービーなリズムとぶっといVo.で、ロックやブルースの喜びを全身で体験させてくれる4人組。そのサウンドに、GALAXY STAGEが「ギュアンギュアン」と鳴り震えます。
アナログ時代の音楽を掘り進むデジタル世代から今後益々目が離せません。


◆2016年を象徴 RADWIMPS

2016年を締め括るEARTH STAGEアーティストは、同年のモンスター作品となった映画『君の名は。』でスター街道を駆け抜けたRADWIMPS。幅広い楽曲ジャンルのキャパシティーと高いセッションに期待と注目です。休止中のドラムの穴を2名のサポートドラムによって、Gt&Drum①、Bs&Drum②と、セッション隊を分割して対決させるというまた別のアプローチでエンターテイメントに変化させる心意気と、苦肉ながらの攻めの1手を生み出す決断力に最大級の賛辞を贈りたいです。「バンドとは、ロックとは、音楽とは、人生とは」と
いま一度深く考えさせられる、奇跡のステージでした。
https://www.youtube.com/watch?v=a2GujJZfXpg


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酒井康平 (さかいこうへい) ミュージックソムリエ
元音楽プロダクション勤務。現IT会社のエンタメ部門に所属する30代♂。よく聴く音楽は60年代ソフトロックと松田聖子。最近のマイブームは90年代ディズニー映画第2黄金期を支えたアラン・メンケンのラブソング。学生時代はクラッシックを専門にし、日本のロックはどのアーティスト、どの曲から入って良いかわからないまま生きていた過去を持つ。2013年に“音楽フェス童貞”卒業を果たし、少しずつ音楽フェスに顔を出すようになる。いつか涼しい顔でタイムテーブルを語れる日を夢見ている。



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